偽アルドステロン症とは、血圧を上昇させるホルモン(アルドステロン)が増加していないにも関わらず、高血圧、むくみ、カリウム値低下などの症状を示す症候群です。  

 主な原因は、甘草やその主成分であるグリチルリチンを含む漢方薬、風邪薬、胃腸薬、肝臓の病気の医薬品などの服用です。医療用漢方薬の約7割は、甘草を含むため気をつける必要があります。

症状が現れる時期は、様々ですが投与3か月以内に発症したものが約40%をしめます。発症の平均年齢は64歳で、全体の80%が50~80歳代です。男性に比べ女性での発症が多いです。 

 初期症状として「手足のだるさ」「しびれ」、「ツッパリ感」「こわばり」がみられ、「力が抜ける」「こむら返り」「筋肉痛」がだんだん強くなることが特徴です。 
 初期症状に気づいたら、速やかに医師薬剤師に相談することが大切です。

【参照】

厚生労働省>ホーム>安全対策業務>情報提供業務>医薬品>副作用等情報>重篤副作用疾患別対応マニュアル(医療関係者向け)