【薬剤師監修】認知症の方やご家族を助ける、認知症サポーターシステムについてご紹介

【薬剤師監修】認知症の方やご家族を助ける、認知症サポーターシステムについてご紹介

「認知症患者の介護の悩みを、周りに理解してもらえない」
「認知症患者に対する、介護の方向性が分からない」

そんな悩みを持つ、認知症患者のご家族はたくさんいるのではないでしょうか。日常で困った時に寄り添ってくれる存在がいたら、日々の介護も安心できますよね。今回の記事を通して、地域住民の理解者である「認知症サポーター」について知っていただけたら嬉しいです。

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認知症サポーターシステムについて

「認知症サポーター」という言葉を聞いたことはありますか?ここでは、認知症サポーターの概要や役割について紹介していきます。

認知症サポーターとは

認知症サポーターとは、認知症に対して正しい知識を学び、偏見を持たず、認知症患者やご家族を手助けする人達のことです。「認知症の人を応援します」と書かれたカードを持参しており、認知症患者を理解し応援してくれる存在として、地域住民を見守っています。(1)(2)

認知症サポーターの5つの役割

認知症サポーターには、5つの役割があります。具体的な役割について説明します。(1)

1.認知症を正しく理解し、偏見をもたない
日本では未だ認知症に対する誤解や偏見があり、認知症患者やご家族を苦しめています。また、患者やご家族自身が認知症になったことにショックを受け、自らの偏見に苦しむこともあるのではないでしょうか。そんな時に、正しい知識を持ち偏見をもたない認知症サポーターが周囲にいると心強いですよね。

2.認知症の人やご家族に対して温かい目で見守る
認知症患者は、周囲の目を気にするあまり、本来送れるはずの生活ができなくなることがあります。例えば、お金の計算に時間がかかり、レジでもたついてしまう認知症患者を見たことはありませんか。このような行動によって、認知症患者との外出が辛くなり、ご家族が避けてしまう場合もあります。そうならないためにも、地域全体で認知症患者を見守る雰囲気が作れると嬉しいですよね。ご家族もご本人も、安心して日常を過ごすことができるでしょう。

3.近隣の認知症の人やご家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する
「塵も積もれば山となる」という言葉がありますよね。その言葉のように、困っている人を見かけたらサポートをするなど、地域住民一人ひとりが簡単なことから実践してみましょう。日々の積み重ねが、認知症患者やご家族にとって過ごしやすい社会づくりに繋がります。

4.地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる
ご家族のみで認知症患者をサポートするには限界があります。一人で抱え込まず、認知症患者やご家族を助けられるネットワークに繋げることも、大きなサポートになります。悩んでいるときに、一緒に解決に向かってくれる仲間がいると心強いですよね。

5.まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する
高齢化によって認知症患者が増加し、ご家族だけでは支えきれない地域が増えています。そのため、まちづくりの担い手として認知症サポーターが存在していると、地域住民の安心につながります。認知症患者やご家族の課題解決をサポートし、優しく温かみのある日々を過ごすことができるでしょう。

認知症サポーターになる方法

認知症サポーターの5つの役割についてご紹介しました。ご家族の中には、認知症サポーターの資格をとり、認知症患者の対応について学びたいと考える方がいるかもしれません。

ここでは、認知症サポーターになる方法について説明します。

認知症サポーター養成講座を受講する

テキストやビデオを使用した「認知症サポーター養成講座」を受講することで、認知症サポーターになることができます。認知症サポーター養成講座は、市町村や都道府県、企業、学校、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどが開催しています。興味のある方は、こちらから全国の自治体事務局を調べてみてください。(2)

認知症サポーターステップアップ講座を受講する

認知症サポーターになったあと、より詳しく学びたい方を対象とした「認知症サポーターステップアップ講座」も開催されています。認知症患者やご家族を地域で支える方法について学ぶことができるので、より実践的な手助けをしたい方におすすめです。(3)

認知症サポーター活躍事例のご紹介

認知症サポーターは、実際にどのように活動をしているのでしょうか。具体的な取り組みについて、複数ある事例の中から3つご紹介します。(4)

事例1:認知症カフェ
認知症サポーターやボランティアなどの地域住民が、認知症患者やご家族に向けて開催している交流会です。お茶出しの手伝いや飾り付け、傾聴ボランティアが主な活動内容となっており、誰もが安心して楽しめるよう工夫されています。いろいろな活動をされている地域住民の方々と交流できるため、気軽に参加してみてはいかかでしょうか。

事例2:徘徊模擬訓練の実施
徘徊している認知症患者への声のかけ方や、発見した時の対応方法について、理解を深めるために模擬訓練を行なっています。自治会や警察、地域の方や認知症サポーターの協力があるので心強いですよね。

事例3:認知症介護者交流会
認知症患者の介護者が集い、介護をしている中での悩みや情報を共有する交流会です。同じ境遇同士で悩みを共有すると、共感できたり不安や疑問の解消になったりしますよね。また、自分自身の介護経験が、誰かの悩み解決に繋がるかもしれません。

認知症サポーターシステム導入で変わること

認知症サポーターシステムがどのようなものか、理解を深めてもらいました。認知症患者やご家族の方をサポートできるシステムが、各地域にあることを知ってもらえたでしょうか。認知症サポーターの働きが地域に広がると、認知症に対して正しい知識を知るきっかけになります。認知症患者やご家族に向けた交流の場所があることで、心身ともに救われる方もいるでしょう。各市町村や都道府県で、同じような取り組みがあります。認知症患者やご家族が、笑顔で前向きに過ごせるきっかけになれば幸いです。

【参照】

(1)認知症サポーター |厚生労働省

(2)認知症サポーター養成講座

(3)認知症サポーターステップアップ講座

(4)認知症サポーター活躍事例集

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